スティーヴン・アーロン・ローゼンバーグ(Steven Aaron Rosenberg, 1940年8月2日 - )は、アメリカ合衆国の免疫学者、がん研究者。IL-2の抗腫瘍効果を発見し、悪性黒色腫と腎がんに対するがん免疫療法(Tumor Infiltrating Lymphocyte療法)を確立した。

経歴

ニューヨーク・ブロンクス生まれ。両親ともにポーランド系ユダヤ人移民。ブロンクス科学高等学校で学び、1961年にジョンズ・ホプキンズ大学を卒業、1964年にM.D.を取得した。ハーバード大学医学大学院で研修医となり、1968年に生物物理学のPh.D.を取得、1970年からはアメリカ国立がん研究所(NCI)の臨床助手となり、1974年から現在まで主任外科教授を務める。1988年からジョージ・ワシントン大学外科教授を務める。1985年には、当時のロナルド・レーガン大統領の結腸癌を治療した医療チームのスポークスマンを務めた。

受賞歴

  • 2011年 - ウィリアム・コーリー賞
  • 2013年 - 慶應医学賞
  • 2014年 - マスリー賞
  • 2018年 - オールバニ・メディカルセンター賞
  • 2021年 - ダン・デイヴィッド賞
  • 2023年 - クラリベイト引用栄誉賞
  • 2023年 - アメリカ国家技術賞

著書

  • 『ガンの神秘の扉をひらく―遺伝子治療の最前線から』 村松潔 訳 文芸春秋社 2013年 ISBN 4-16-347800-0

脚注

参考文献

  • ニール・キャナヴァン著「がん免疫療法の誕生」河本宏監訳・三枝小夜子訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2018

外部リンク

  • Steven A. Rosenberg, M.D., Ph.D.
  • Steven A. Rosenberg
  • Steven Rosenberg Clinical Professor of Surgery

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