ハオコゼ属(学名:Paracentropogon)は、ハオコゼ科(ワスプフィッシュ)の属の一つ。インド洋から西太平洋(インド太平洋)にかけて分布する。
分類
本属は1876年にオランダの爬虫類・魚類学者であるピーター・ブリーカーによって Apistus longispinis をタイプ種として新設された。A.longispinis は1829年にジョルジュ・キュヴィエによってアンボン島から記載された。本属は『Fishes of the World (5th edition)』ではフサカサゴ科ハオコゼ亜科に分類されている。オニオコゼ科の亜科としたり、ハオコゼ科とする見解もある。属名は Centropogon 属と近い関係にあることを意味する。
種
2023年現在、ハオコゼ属には4種が属する。
- Paracentropogon longispinis (G. Cuvier, 1829) (Wispy waspfish)
- ハオコゼ Paracentropogon rubripinnis (Temminck & Schlegel, 1843)
- Paracentropogon vespa J. D. Ogilby, 1910 (Wasp roguefish)
- Paracentropogon zonatus (M. C. W. Weber, 1913)
P.vespa を P.longispinis の新参異名とする見解もある。
特徴
体は細かい鱗で覆われ、腹鰭は1棘4軟条から成る。背鰭は眼窩後縁の前方から始まり、背鰭第一棘は独立せず、鰭膜は切れ込む。背鰭には14 - 15本の棘がある。体には皮弁や突起は無い。口蓋に歯は無い。最大の種は P.longispinis で、13 cmに達する。
分布
インド以東のインド洋ー西太平洋に分布する。
出典・脚注
関連項目
- 魚類
- 海水魚




