殺人に関する短いフィルム』(ポーランド語: Krótki film o zabijaniu、英語: A Short Film About Killing)は、1988年制作のポーランド映画。

十戒をモチーフとした、クシシュトフ・キェシロフスキ監督のテレビシリーズ『デカローグ』の第5話を長編映画として再構成した作品。本作の主題となった戒律は『汝、殺すなかれ』。

画面全体に陰影をともなった特徴的な撮影技法が採用されており、カンヌ国際映画祭審査員賞、ヨーロッパ映画賞作品賞を受賞している。

ストーリー

弁護士を志すピョートルは、司法修習を前に口頭試問に臨む。犯罪を抑止する方法としての死刑について問われ、彼は懐疑的な意見を述べる。試問後、ピョートルはガールフレンドとともに赴いたカフェで、行き場をなくした若者と偶然行きかう。

行き場のない若者、ヤチェックはカフェを立ち去るとワルシャワの町を放浪する。タクシーに乗り込んだヤチェックは、とっさにモコトフ区を行き先として運転手に告げる。

ヤチェックはタクシー車内で、衝動的に運転手の首を紐で締め上げる。川べりで停まったタクシーから逃げようとする運転手を、彼は石塊で撲殺する。

弁護士となったピョートルとともに法廷に臨むヤチェックに極刑が告げられる。

刑場でヤチェックは、自分の子供時代や亡くなった自分の父と事故死した妹のこと、母親に会って欲しいということをピョートルに語りかける。ピョートルとヤチェックの会話は係官に中断され、ヤチェックは絞首刑に処される。

キャスト

  • ミロスワフ・バカ:ヤチェック
  • クシシュトフ・グロビシュ:ピョートル
  • ヤン・テサシ:タクシーの運転手

外部リンク

  • 殺人に関する短いフィルム - allcinema
  • Krótki film o zabijaniu - IMDb(英語)

短編SF映画/『彼に関する短いフィルム A short film about him』 YouTube

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